これからの世界で日本経済が復活を果たすためには、もっと「自分のことを知る」必要があると思います。

他人を信用しない日本人

「日本人は他人を信用しない」と言われると、「そうなの?」と意外に思うかもしれませんが、そうなんです。

↑この、「未知と既知の間でギャップがある」というのがポイントで、「知り合いには優しいけれど、見ず知らずの人に対しては冷たい」といわれると、なんとなく心当たりが出てきます。

考えてみると、私も初めてロンドンに行ったとき、大きい荷物を持って歩いてたら、「手伝おうか?」と声をかけてもらって感激した覚えがあります。でも日本ではそういうことはないわけで、ムラ社会を実感します。

そのような日本人の特性が、リスキリングへの消極さにもつながるのかもしれません。

最近の言葉では「越境学習」なんていわれていますが、ムラを出て新たな人と出会い、学ぶというのは、日本人の苦手とするところかも。結果としてリスキリングが進んでいない可能性があります。

日本人の特性に合う環境を作り出す

もっとも、このような特性が一概に悪いこととは言えないでしょう。どの国にもその国特有のいいところと悪いところがあるわけで、「日本人は○○だからダメなんだ」という論調には与しません。人間だってそうですよね。優柔不断さは人の意見を聞くという美点に通じるし、果断な性格は酷薄さとなって現れる場合もあります。だから、日本だって「ムラの中では親切で力を結集できる」という特性が活きるような状況を作り出す方が、日本経済復活のためには有効な気がします

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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