これからの世界で日本経済が復活を果たすためには、もっと「自分のことを知る」必要があると思います。
他人を信用しない日本人
「日本人は他人を信用しない」と言われると、「そうなの?」と意外に思うかもしれませんが、そうなんです。
【MBAの心理学】日本人は世界一「他人を信用しない」。世界価値観調査で「初めて合う人をどの程度信用するか」のランキングでは日本は調査81カ国中男性で77位、女性で72位。一方、知人への信頼は高く、既知と未知の間の信用度にギャップがある #心理学 #MBA pic.twitter.com/r4IimIzLZO
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 16, 2025
↑この、「未知と既知の間でギャップがある」というのがポイントで、「知り合いには優しいけれど、見ず知らずの人に対しては冷たい」といわれると、なんとなく心当たりが出てきます。
考えてみると、私も初めてロンドンに行ったとき、大きい荷物を持って歩いてたら、「手伝おうか?」と声をかけてもらって感激した覚えがあります。でも日本ではそういうことはないわけで、ムラ社会を実感します。
そのような日本人の特性が、リスキリングへの消極さにもつながるのかもしれません。
【MBAの心理学】パーソル総合研究所の小林氏らによると、組織の外の他社との交流があると学び直しの意欲が高まる。同様に、自社を他人に紹介する機会が多い人も意欲が高まる。 #心理学 #MBA pic.twitter.com/PlancTtG3h
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 14, 2025
最近の言葉では「越境学習」なんていわれていますが、ムラを出て新たな人と出会い、学ぶというのは、日本人の苦手とするところかも。結果としてリスキリングが進んでいない可能性があります。
日本人の特性に合う環境を作り出す
もっとも、このような特性が一概に悪いこととは言えないでしょう。どの国にもその国特有のいいところと悪いところがあるわけで、「日本人は○○だからダメなんだ」という論調には与しません。人間だってそうですよね。優柔不断さは人の意見を聞くという美点に通じるし、果断な性格は酷薄さとなって現れる場合もあります。だから、日本だって「ムラの中では親切で力を結集できる」という特性が活きるような状況を作り出す方が、日本経済復活のためには有効な気がします
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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