「マンガで学ぶ◯◯」という本、本屋に行けば必ず見かけますよね。あれ、実は日本のビジネス教育が生んだ「最強の輸出コンテンツ」になるんじゃないかと思っています。
「ストーリー+解説」が脳に効く
私は「マンガで学ぶ」シリーズが大好きです。たとえば「マンガでやさしくわかる経営戦略」は本当によくできていて、私の研修でも「事前にこれを読んでおいてください」と課題図書に指定したことがあるほどです。
このシリーズの勝因は、「マンガによるストーリー」と「テキストによる解説」のハイブリッド形式にあります。
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マンガ部分: 感情移入しながら、具体的な活用シーンをイメージできる。
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解説部分: 論理的なフレームワークをしっかり整理できる。
このバランスが、初学者が全体像を俯瞰する (概観する)にはぴったりです。
逆に、全編コミックはかえって難解。たとえば、「コミック版 ドラッカーと会計の話をしよう」は、個人的にはNG。まぁ、そもそもが難しい話だから、というのもありますが。いずれにしても、マンガ化すればいいというわけではなく、「どう組み合わせるか」という編集の妙こそが、日本のビジネス書の凄さなのだと痛感します。
アメリカの「おバカさん向け」は、全然やさしくない
ひるがえって、海外 (特にアメリカ)はどうでしょうか。有名な入門書に“For Dummies”シリーズがあります。直訳すれば「おバカさんのための◯◯」。たとえば、最近だと『Artificial Intelligence For Dummies』(おバカさんのためのAI入門)などが売れ筋のようです。
ただ、私の経験からするとこのシリーズは全然「おバカさん向け」になっていない(笑)。およそ「やさしくわかる」レベルを超越していると感じることが多いのです。
Geminiが切り拓く、コンテンツ輸出の未来
だからこそ、日本の「マンガでわかる」シリーズを英訳して世界に輸出すれば、世界中の「Dummies」シリーズに挫折した読者たちに受け入れられるはずだ、と思います。
これ、実現したら素晴らしいですよね。というのは、経営学の理論やフレームワークは欧米発のものが多いから。たとえばリーダーシップにしても、日本発で有名なものといえば三隅先生のPM理論ぐらいでしょう。野中先生が「フロネティック・リーダーシップ」を提唱されていたかと思いますが、少なくともビジネス教育の現場ではあまり聞かないし。
ということで、出版社の皆さま、ぜひこの「日本発のビジネス教育手法」に一緒に取り組みませんか?
……ん?
最近、Geminiで漫画も描けるようだし、自分でやればいいのか?
画像はアマゾンさんからお借りしました。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
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