ワタクシ、おそらく日本でも有数のビットコインユーザーだと思うんですよ。もちろんビットコインを持っている人は他にもたくさんいるとは思うのですが、「実際にビットコインを使って買い物をした」という観点では。以前のメルマガでも紹介しましたが、Purse.ioというサイトを使っているだけなんですけどね。これ、上手に使うとAmazonで売っているものを2-30%割引で買えるというもので、その決済手段がビットコインなわけ。
今自分のアカウントをチェックしたら、これまで69,000円ぐらいディスカウントで得した、とありますから、仮に毎回20%で買っていたとしたら、30-35万円分ぐらいビットコインで買い物したことになりますね。実際に使ってみると思うのは、ビットコイン便利、マジで。と言う感じ。決済手段としてありですね。
で、そのビットコインの根幹を支えるのが「ブロックチェーン」というテクノロジーなわけですが、これ、要するに認証なので、ビットコイン以外の分野にも使えるんじゃない?という発想があります。その表れが最近のFintechの盛り上がりなわけですが、教育分野、すなわちEdTechにも応用可能だそうですね。というのが、本日(2016年9月14日)付け日経新聞の記事。
なんでも、ソニー・グローバルエデュケーションさんでは、様々な認証テストの「証拠」としてブロックチェーン技術を使うことを企画しているとか。つまり、「誰が、どのテストで何点をとった」というのをブロックチェーンで保護すれば改ざんがしにくいし、いろんなステークホルダー(テスト主催者、テスト受験者、学校、企業)で共有するときに便利だ、と。
その記事中でも述べられていますが、TOEICを大学受験でも使おうという流れが広まっているじゃないですか?その「受験生ごとのTOEIC点数の管理」をいまは紙ベースでやっているんですってね。そうすると、「この受験生のスコアはこれで…」みたいな付け合わせが大変じゃないですか。ブロックチェーン導入で、その膨大なコストを削減することができる、と。
なるほどな~、と思いつつ、一方でそれってインターフェースの問題じゃない?という気もしますね。仮にTOEICを題材にしますが、TOEICを主催する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が、協会内のDBをAPIで開放すればいいだけなのでは?もちろんそこには改ざんを防いだりセキュリティの問題は出てくるのでしょうが、多少のことには目をつむっても既存の技術でやった方がいいような気がします。
Fintechだと、扱うものが「お金」だけにセキュリティは絶対的に必要だと思うんですが、EdTechはそこまでは求めなくてもいいんじゃないかな。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。