上司から部下へのフィードバックの難しさ
「フィードバック」とは、職場で上司から部下にコメントすることで行動の改善やパフォーマンスの向上を狙うこと。要するに部下指導の一環なわけですが、これがなかなか難しい。日常業務でも、部下に「伝わってないな」と思うことがありますし、仮に「伝わった」と思っても行動が変わらないことがよくあります。研究結果も、
【MBAの心理学】エルサレム=ヘブライ大学のクルーガーによると、フィードバックのうち3分の1は受け手のパフォーマンスを下げる。逆に、パフォーマンス向上につながるのは4割と、そう大きな差はない。フィードバックすべきか否かを迷う場合、あえて「しない」のも選択肢 #心理学 #MBA pic.twitter.com/OoRX2tTAwz
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) February 13, 2023
というなかなか厳しい状況。
フィードバックの7つの型
では、どう改善するかというヒントになるのがフィードバックのパターン。
【MBAの心理学】フィードバックの種類。1.サンドイッチ型、2. SBI型(Situation:状況、Behavior:行動、Impact:)、3. ペンドルトン型 (確認、よかった点、改善点、行動計画、おさらい)、4. KPT型 (Keep:継続すること、Problem:↓ pic.twitter.com/MWfqdWt6iQ
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) June 7, 2023
や、
【MBAの心理学】改善すべきこと、Try:改善行動)、5. Feed型 (Fact:部下の行動、Example:部下の行動に対して指摘する理由、Effect:部下がその行動をしたことによる影響、Different:改善点)、↓ #心理学 #MBA pic.twitter.com/LqoYuz1dkc
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) June 7, 2023
はたまた
【MBAの心理学】6.マッキンゼー型 (改善してほしい点、上司が感じたこと、改善策の提案)、7. 善し悪し型 #心理学 #MBA pic.twitter.com/v0Ek31AzPk
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) June 7, 2023
などがよくあるパターン。
個人的には5番目のFeed型と7番目の善し悪し型がいいかと思います。逆に、1番目のサンドイッチ型は中原先生に否定されていたような気が…
善し悪し型のフィードバックは納得度が高い
善し悪し型は、部下の性格上の特性を上げて、「それがよく出ると○○になる、でも、悪く出ると□□になる」と言う伝え方で、両面を捉えているという点で部下に納得度があるのではないでしょうか。
典型的な例は、
あなたは他者の気持ちを慮るところがある。それがよく出ると気遣いで人間関係が円滑になるけど、悪く出ると優柔不断になってしまう
という感じです。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
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