社員のビジネススキルを加速するMBA式人材育成

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ドライフルーツ好きにはたまらないホンモノの逸品

今講師を務める土佐MBAアドバンスコースの受講者の方から、ドライフルーツをいただきました。と言うか、おねだりしたら3つもくれた。ありがとうございます。

さっそくラフランスと梨をいただきましたが、おいしかった。フルーツ本来の味が生きていて、かむほどにコクが出る感じ。ちなみに素材は果物のみ。世の中に出回っているドライフルーツの中には砂糖が使われているものもあって、「なんだよそれ」と言うこともよくありますが、こちらはフルーツ本来の味を楽しめます。

ちなみに、私はいつもドライフルーツをお酒と一緒にいただきますが、今回は日本酒案件。フルーツ本来のほのかな甘みが日本酒とあって、つい飲み過ぎちゃいそう。土佐の日本酒といえば「酔鯨」が有名ですが、確か甘口だったような…?むしろ、辛口のお酒とあうドライフルーツだと思います。

ここまで読んで欲しくなった方はぜひ青果の堀田さんをご訪問ください。

トレたまの商品を考察してみた:KDWさんの食品中のビタミンを生成する機器サンティエ

マーケターとしての勘を研ぎ澄ますための「トレンドたまご」チェック。今回は「食品中のビタミンDを増やす機器」です。

KDWさんの食品中のビタミンを生成する機器「サンティエ(Scin:tiller)」

先日講師を務めた土佐MBA講座のテーマはマーケティング。ある受講者の方からご質問をいただきました。

セグメンテーション・ターゲティングにしてもポジショニングにしても、軸を考えるのって難しいですよね?どうやったら上手になれますか?

と。答は簡単で、自社製品でなくてもよいので「場数」を踏むこと。ということで、今回の「トレンドたまご」チェックでは、実際に軸を考えたいと思います。題材になるのは、KDW(KYOTO DEVELOPMENT WORKS)さんの、食品中のビタミンを生成する機器、「サンティエ(Scin:tiller)」です。一見するとオーブントースターですが、温める機能はなし。代わりに、中に入れた食材の中のビタミンD含有量を増やしてくれるというものです。

売価は8万9,800円とのことなので、ちょっとお高めに感じます(何と比較するかにもよりますが)。なので、セグメンテーションの軸としては「年収」を考えました。そしてもう一つの軸は、「健康不安」。わざわざビタミンDを補給しようと言うことですから、普段何らかの悩みを抱えているのでは?

ただ、二つの軸の直交性があまりないかもしれません。年齢というファクターを通して、年収と健康不安は相関性が高そう。その意味では、まだ工夫の余地がある軸の取り方だと思います。

サンティエの差別化のポイントは?

では、ポジショニング。これを考える際、競合は何かを想定しました。直接のライバルはなさそうですから、広く「ビタミンDを接種する」という観点で言うと、サプリメントが一番の競合かな、と。差別化を図るとすれば、サプリメントに伴うリスク。小林製薬の紅麹が象徴的ですが、余計な成分が混じる(コンタミ)のリスクが消費者としては怖いところです。別の競合としては、ビタミンDを元から多く含む食材、魚やキノコ。それらに対しては、手軽さという観点で差別化できると考えました。

ちなみに、私自身もビタミンDは欠乏していて、ちょっとこのサンティエさんが気になります。

サンティエは売れるか?

では、いつものフレームワークも使って、このサンティエが売れるかどうか考えてみます。

Pain:痛みはあるか?(明確なニーズはあるか): 消費者にとっては、「ビタミンDが足りない」ことによる痛みは感じにくいものです。私のように自身の栄養素チェックでもやらない限り、「よーし、ビタミンDをとるぞ」とはなりにくいでしょう

Competitor:その痛みがこれまで解決されなかった理由は?:上記の痛み、感じる人はサプリをとるのが通常の流れ。実際に私もビタミンAとDの混合サプリをとっています。もちろん上述の通りコンタミリスクは気になりますが、そうはいっても競合が強いと考えました

Now: 今回は痛みが解決できる根拠は?:サンティエさん、解決の仕組みとしては面白いんですけどね。ただ、使用前使用後の違いが分かりにくいのも気になるところ。

Promotion: プロモーション上の工夫はあるか?:商品の差別化が難しいだけに、プロモーションも難しそうです。

ということで、仮に結論を出すとしたら、サンティエさんは「なし」というのが私の判断です。

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メルマガ MBAの三冠王 Vol.369 実用レベルになったAIによる文字起こし

いま、電子出版に取り組んでいます。

いわゆるKindle (キンドル)出版。

それを、1文字1文字手書きで書くのではなく、動画からの文字起こしで原稿を書こうという目論見です。

そんなこと、できるの?

と思われるかもしれませんが、できます。

人工知能の進化はすごくて、ビックリするぐらい精度高い日本語になっています。

そのやり方が…

(末尾に実際に文字起こしした原稿を掲載します)

(さらに…)

ログミーで2024年に読まれた記事トップ10を見て気づいた致命的な「ズレ」

いま、世の中のビジネスパーソンが感じる課題を確認するため、「ログミー」のトップ記事をチェックしました。そこから、逆に私の課題が見えてきました。

ログミーで2024年に読まれた記事トップ10

ログミーは、さまざまなイベントの文字起こしをしてくれるサービスで、私は定期的にチェックしています。そう言えば、先日はイベントにも参加させていただきました。記事自体は正直なところ、面白いのもあれば面白くないのもあって玉石混淆。でも、その中で2024年にもっとも読まれたトップ10と言えば良記事に決まっています。気になる。

ということで、これがランキング。

  1. フジテレビに抗議電話が殺到……「お前なんか即刻降りろ」 古舘伊知郎氏が、F1実況での「大失敗」を振り返って思うこと
  2. 説明上手な人が口にする、本題に入る前の一言 なぜ上手い人が話すと「聞きやすい」「わかりやすい」になるのか
  3. なぜかずっと疲れている人に足りないのは「攻めの休養」 “ただ休む”だけでは回復しない、生産性を高める休養のコツ
  4. 職場で強いストレスを受けているメンバーを見抜く“一言” 5年間3,800人のデータからわかった高ストレス者の特徴と改善策
  5. 週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
  6. 社員が一斉に驚きの声を上げた「社長の年収大公開!」の社内報 カゴメ・有沢正人氏が実施した、トップ層から始める人事制度改革
  7. 中堅社員がボロボロ辞める……退職者たちの本音とは 離職の大きな原因となる、中堅層以降の「放置プレイ」問題
  8. 新人を潰す上司・伸ばす上司の差は“指導の順番”にある 社員の4タイプ別の特徴と、適切な指導のポイント
  9. 「父は地元の会社員で、母はパートのおばちゃん」親戚に政治家はゼロ 銀行員→政治家になった、安芸高田・石丸市長の軌跡
  10. 仕事をがんばる“戦闘モード”が一定以上続くとどうなる? 自分をケアするために知っておきたい「観察」の方法

ひ、一つも読んでいない…。

自分と世間のズレを感じた

ここで私は気づくわけです。自分の興味と世間の興味がズレているのではないか、と。

ていうか、謎。

だって、第1位の古舘伊知郎さんの記事とか、面白そうですか?「振り返って思うこと」と言われても、「あぁ、そうですか」としか思えません。第2位の「説明上手な人が口にする」というのも、あまりにもありきたりなタイトルじゃないですか。「釣り」っぽくあおり系で人を集めておいて、どうせ中身はたいしたことないんでしょ、と思ってしまいます。

でも、そういう自分の考えに凝り固まってはいけないのでしょう。「世間の人はどう思うか」を知るためには、やっぱり人気の記事ぐらいは読んでおくべき。

ということで、これからボチボチと読み進めていきたいと思います。「世間の人」の考えを知りたい方は、ぜひご一緒に。

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第1回生成AI大賞2024、グランプリ受賞は意外すぎるあの企業

デジタル庁などが後援する第1回生成AI大賞が発表されました。グランプリは日本の伝統的企業です。

第1回生成AI大賞2024、グランプリ受賞は名古屋鉄道

栄えある第1回グランプリは、名古屋鉄道です。そう、あの「メイテツ」ですね。失礼ながら、メイテツさんがそんなに先端企業とは存じ上げなくて、なんとなく「日本の伝統的大企業なんだろうな」と思っていたので意外です。

生成AIをレベルに応じて3階層に分ける

その受賞の理由が面白くて、「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」とのこと。3レイヤーというのは、「Basic」「Advanced」「Expert」の3つのレベルのことで、社内のさまざまな領域にぴったりのものを適用したとのこと。

たとえば、業務効率化はわりとシンプルなので「Basic」。一方、お客様向けサービスにどのように生成AIを組み込むかは専門性が高いので「Expert」。そんな使い分けがされているようです。言われてみれば、一口に生成AIと言ってもその使い方はさまざまで、これをカテゴリー分けすることによって社内に広げやすくなるというのは納得です。

第1回生成AI大賞ファイナリスト8社のユースケース

この第1回生成AI大賞は、全139のプロジェクトが対象になったとのこと。ということは、名古屋鉄道さんだけではなく、さまざまな企業の取り組みが分かるのが面白いところです。下記、ファイナリストとなった8社を見るだけでもワクワクします。

  • NECビジネスインテリジェンス株式会社
    「生成AIで挑む!10年積み残された課題(業務標準化)解決に向けた取り組み
  • 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
    「生成AI+RPAで販促メールの制作工数を年間約1万時間削減」
  • タイルライフ株式会社
    「『タイルAI』による建材選定アシスタント」
  • 千代田区立九段中等教育学校
    「教育活動を充実させるための学校用にカスタマイズした独自生成AIシステムの開発」
  • 名古屋鉄道株式会社
    「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」
  • 弁護士ドットコム株式会社
    「誰でも法律相談ができる社会へ。生成AIを活用した『AI法律相談チャットサービス』」※特別賞
  • ユビー株式会社
    「生成AIが実現する、人的資本最大化による病院経営支援ソリューション」※特別賞
  • ライオン株式会社
    「生成AIの民主化 ~誰もが生成AIを活用し、未来を拓く新しい仕事の形へ~」

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イアン・ブレマー氏が指摘する2024年の10大リスク

2025/01/17追記

イスラエルとハマスの間で停戦合意に達したというニュースが飛び込んできました。イアン・ブレマーさんは、このことを知っていたのかもしれませんね。

2025年1月7日付の日経新聞では、イアン・ブレマー氏率いるユーラシアグループが指摘する、2025年の世界の10大リスクを紹介します。

イアン・ブレマー氏の指摘する2025年世界10大リスク

1 深まるGゼロ世界の混迷
2 トランプの支配
3 米中決裂
4 トランプノミクス
5 ならず者国家のままのロシア
6 追い詰められたイラン
7 世界経済への負の押しつけ
8 制御不能なAI
9 統治なき領域の拡大
10 米国とメキシコの対立

あまり信憑性がない2025年世界10大リスク

個人的な感想ですが、視点がやや米州よりな気がしますね。米国とメキシコの対立より、イスラエス周辺の方がリスク要因としては大きいと感じます。あと、気候変動を入れていないのも違和感があるかな。

ちなみに9位の「統治なき領域の拡大」は英語では”Ungoverned Spaces”。日経ウェブ版による詳しい解説では、

アメリカが世界的なリーダーシップを放棄していて、より深刻な地政学的対立や不安定を引き起こし、ならず者国家や非国家主体を勢いづかせる

とのことで、1位のGゼロと同じことを言っていると思いました。

まあ、この手のものは大人の事情でポジショントークになることが多いので…。と思いましたが、イアン・ブレマーさんの経歴を知って考えを改めました。イアン・ブレマーさんは、実は11歳にして高校入学、15歳で大学入学という天才児。となると、他の人に見えていないものが見えている可能性があります。

そんな目でランキングを改めて眺めてみると、メッセージは一つ、「トランプに気をつけろ」と読めます。たしかに、就任前からグリーンランド購入やカナダのアメリカ編入など、言いたい放題。何やら波乱含みです。

Ian Bremmer photoPhoto by linkedineditors

悪いことばかりではない多元的無知

「多元的無知」は、日本人特有の問題を説明するカギになるような気がします。

同調圧力の源、多元的無知

まず、多元的無知。

こちらにあるとおり、同調圧力や集団浅慮<グループシンク>の源になるコンセプトです。

一方で、一概に悪いことばかりではなく、たとえば災害の時など暴動が起きない理由であるとも言われています。むしろ、これを上手に活かしていくことがこれからは求められると思います。

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ビジネスパーソンなら読んでおきたい日経新聞「経済教室」(保存版)

私は日経新聞が大好きなわけですが、中でも「経済教室」欄は愛読しています。その中から、保存版とも言うべき寄稿をまとめました。

  • 天野友道ハーバード大学助教授、イノベーションの普及阻む「組織の壁」、2024年12月30日、小売店で有能な店長、凡庸な店長で売上が異なることを検証。しかも、それが新製品の市場浸透に影響を与える、と
  • 岡崎哲二明治学院大学教授、24年のノーベル経済学賞、国の豊かさに制度の影響解明、2024年10月25日、ノーベル経済学賞を受賞したMITのアセモグル教授の功績を分かりやすく解説。遡ってノース教授の評価まで
  • 吉村典久関西学院大学教授、企業統治の課題、親企業超える子会社再興を、2024年9月24日、日本における新規事業の創出はスタートアップではなく事業のスピンオフにあるというのは説得力あり。経産省もこっちにかじを切るべきでは?
  • 飯塚敏晃東大教授、医師の働き方改革、地域医療に悪影響避けよ、2024年9月16日、「医師の働き方改革」が地方の医療提供の低下につながっている、と サラッと、「医師・歯科医師・薬剤師調査の個票データを使った」と述べられているが、けっこうデータ整備に手間がかかりそう。労作に頭が下がる
  • 西口尚宏上智大学特任教授、イノベーションの国際規格、自社を客観評価、2024年8月16日、ISO56000シリーズでは、イノベーション経営が定義されている、と
    こういう取り組みはいいよね。属人化から標準化という観点で
  • 渡辺安虎 東大教授、AIは仕事をどう変えるか、2024年6月13日、従来の IT による生産性の向上は、もともとスキルが高い人に資したのだが、今回の AI の生産性の向上はむしろ スキルが低い方がより多くの恩恵を受ける、と
  • 岡崎哲二明治学院大教授、歴史的円安、過去の「成功体験」見直す時、2024年6月25日、超長期でドル円の為替レートを分析して、政府の異次元緩和は円安誘導の狙いもあったのではないかと喝破 戦前の高橋財政ってそういうことだったのか
  • 小林庸平米戦略国際問題研究所客員研究員、米国に学ぶEBPM 未来志向で政策改善を支援、2024年3月21日、YearUPと呼ばれる若年層向けの就業支援プログラムのエビデンスが検証されている 日本への提言として、EBPMを推進する人材確保のため制度改革というのも興味深い
  • 白石賢東京都立大学教授、企業の不祥事と倫理(1) 利益確保に走る企業の思惑、2024年1月18日、HBSのペイン教授の研究をひいて、コンプライアンスを「法令遵守型」と「価値観共有型」に分類 実効性があるのは後者と結論付ける
  • 中林純京都大学教授と川合慶東京大学教授、ソフトな規制と罰則併用を 談合はなくせるか、2023年12月13日、入札データから談合の存在を想定し、その企業に証拠書面を送って行動の改善を促すという 実際に効果あったみたいだし、ただ敬服
  • 横山泉一橋大学教授、要請、生産性波及には限界も 賃上げへの課題、2022年2月17日、ビューリーの研究も引きつつ、賃金上昇が生産性向上に結びつくわけではないことを解説している。後半の「ギフト交換モデル」も納得

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いくら何でも玉突き過ぎるJリーグの監督

私はサッカーJリーグをよく見るわけですが、今シーズンの監督人事は「う~ん」という感じ。そのココロは、「玉突き現象」が起こっているから。どういうことかというと…

2025年シーズンJリーグ監督一覧

まずは2025年シーズンの監督一覧です(敬称略)。

チーム 2025年 2024年終了時 玉突き
神戸 吉田孝行 吉田孝行
広島 ミヒャエル・スキッベ ミヒャエル・スキッベ
町田 黒田剛 黒田剛
ガ大阪 ダニエル・ポヤトス ダニエル・ポヤトス
鹿島 鬼木達 中後雅喜

1

東京ヴ 城福浩 城福浩
FC東京 松橋力蔵 ピーター・クラモフスキー

1

川崎 長谷部茂利 鬼木達

1

横浜マ スティーブ・ホーランド ジョン・ハッチンソン
セ大阪 アーサー・パパス 小菊昭雄
名古屋 長谷川健太 長谷川健太
福岡 金明輝 長谷部茂利
浦和 マチェイ・スコルジャ マチェイ・スコルジャ
京都 チョウ・キジェ チョウ・キジェ
湘南 山口智 山口智
新潟 樹森大介 松橋力蔵
リカルド・ロドリゲス 井原正巳
清水 秋葉忠宏 秋葉忠宏
横浜FC 四方田修平 四方田修平
岡山 木山隆之 木山隆之
磐田 ジョン・ハッチンソン 横内昭展
札幌 岩政大樹 ミハイロ・ペトロヴィッチ
鳥栖 小菊昭雄 木谷公亮

1

長崎 下平隆宏 下平隆宏
山形 渡邉晋 渡邉晋
仙台 森山佳郎 森山佳郎
千葉 小林慶行 小林慶行
徳島 増田功作 増田功作
いわき 田村雄三 田村雄三
秋田 吉田謙 吉田謙
山口 志垣良 志垣良
熊本 大木武 大木武
藤枝 須藤大輔 須藤大輔
甲府 大塚真司 大塚真司
水戸 森直樹 森直樹
大分 片野坂知宏 片野坂知宏
愛媛 石丸清隆 石丸清隆
大宮 長澤徹 長澤徹
今治 倉石圭二 服部年宏
富山 小田切道治 小田切道治
栃木 小林伸二 小林伸二
鹿児島 相馬直樹 浅野哲也
群馬 沖田優 武藤覚
松本 早川知伸 霜田正浩
福島 寺田周平 寺田周平
FC大阪 大嶽直人 大嶽直人
北九州 増本浩平 増本浩平
岐阜 大島康明 天野賢一
相模原 シュタルフ悠紀 シュタルフ悠紀
沼津 中山雅史 中山雅史
八戸 石﨑信弘 石﨑信弘
金沢 伊藤彰 伊藤彰
鳥取 林健太郎 林健太郎
琉球 平川忠亮 金鍾成
宮崎 大熊裕司 大熊裕司
讃岐 米山篤志 米山篤志
奈良 中田一三 中田一三
長野 藤本主税 髙木理己
栃木シティ 今矢直城 今矢直城
高知 秋田豊 吉本岳史

右欄、「玉突き」に1が入っている人は、昨年は別のJチームを率いていた人が別のチームの監督になったことを表しています。直接の玉突きでなくても、福岡の監督になる(と目されている?)金明輝さんはもともとはわがサガン鳥栖の監督でしたし、柏を率いるリカルド・ロドリゲスさんは浦和の前々?前前々監督でした。というか、ウチの監督になった小菊昭雄さんからして、前セレッソ大阪監督ですからね。

なんかこう、決まったメンバーでポジションをグルグル回しあっているような感じがして、あまり気持ちの良いものではないですね。

リスクなくして成長はなし

とはいえ、監督を選ぶ立場のフロント陣の気持ちも分かります。まったく新たな監督を抜擢しても、成果が出るとは限りません。安定感と実績がある監督を確保したいという気持ちも分かります。

とはいえ、それでは大きな飛躍は望めないでしょう。実際、高校サッカーの名将、黒田剛さんを招聘して大躍進を遂げた町田の例もあるわけです。

わがサガン鳥栖も残念ながら昨年J2落ちという状況でしたが、それはリスクをとってチャレンジした副作用であると納得するしかないですね。

jleague photoPhoto by masashihara

メルマガ MBAの三冠王 Vol.368 ビットコインの「危なくない」始め方

ビットコインがものすごいことになっています。

1BTC=1千500万円近くですからね。

高級外車を買っても十分お釣りが来る金額です。

こういうとき人間は、「あのとき、投資しておけばよかった…」と思うものですが、それこそ後の祭り。

そうならないためにも投資は早くはじめるべきですが、その具体的方法を解説します。

NISA(ニーサ)?

うん。NISAもいいんですが、最近のブームと言える状況は、ちょっと危ない。

その理由は…

(さらに…)

イチローさんの指導が分からなかった件

先日たまたまイチローさんが高校球児の指導をするというテレビ番組を見ました。ところが、その指導の言葉が難しすぎて私には理解できませんでした。あれ、野球をやっている人は高校生でも分かるの?

理解できなかったイチローさんの言葉

私が見たのはTBSニュース23の1コーナー。イチローさんが母校である愛工大名電高校を訪問して、現役球児を指導するというものです。愛工大名電高校は科学的なトレーニングに力を入れているようで、米大リーグでも導入されている最新の機器が導入されています。ピッチャーであれば、投げたボールのスピードはもちろん、回転数まで分かるというものです。

ところがイチローさんはこのような機器には懐疑的なようで、「データを否定するわけではないけど」と前置きをしながらも、もっと自分で考えるべきと高校球児に伝えます。

それを見ながら私は「ほえ~」と圧倒されるばかり。野球のドシロートだからでしょうか、「考えるっていっても、どうやったら…?」と戸惑うばかり。せめてヒントでもいいから、「何を、どう考えて、どうプレーに還元するのか」の説明が聞きたかったです。

脳科学者の本も難解

話は変わって脳科学。年末年始の私の宿題は「脳科学」で、たくさんの本を読む予定でした。ところが、脳科学者が書いた本は難しい。ロジックが飛んでいるように見えてしまい、「なんでその事実からその結論になるの?」と戸惑ってしまって、読み進めることができません。ちなみに、この分野では池谷裕二先生が、一般読者向けの入門書の書き手としては高名ですが、私から見ると池谷裕二先生の本もとてつもなく難しく感じます。

天才の言葉を理解する努力

二つの例から私は考えました。要するに、

天才の考えを理解するのは難しい

と言うことではないかと。

イチローさんが天才であるのはいうまでもないでしょう。そして、脳科学の分野で著書を著すような諸先生も、池谷裕二先生を筆頭として天才的な頭脳をお持ちでしょう。そのような人たちの言葉には含蓄があり、「一を聞いて十を知る」ようなスタンスで説明が進められている…。それを凡人が理解するのは難しいのであろう、と。つまりは、こちらの理解力を上げるしかないわけですね。

ichiro photoPhoto by manudevil20

想像以上に日本をむしばむ睡眠時無呼吸症候群 (SAS)

睡眠時無呼吸症候群と診断されて、CPAP (シーパップ)を使い始めて早2年になります。「なんでこんな病気になっちゃったんだろう?」とボヤきたくなりますが、実は想像以上に患者は多いのかもしれません…

年賀状の返信でカミングアウトされる睡眠時無呼吸症候群

世の中、意外と多くの人が睡眠時無呼吸症候群に罹患していると分かったのは年賀状がキッカケ。友人からの返信で、「実は睡眠時無呼吸症候群になっちゃって…」というのが3件ぐらいありました。うちお二方は私と同じにCPAPのお世話になっていて、もうお一人の若手は喉をレーザーで焼く治療に取り組んでいるそうです。

家族に指摘されてはじめて気づいた睡眠時無呼吸症候群

しかも、CPAPを使った人みんなが口をそろえて言うのが、「いびきがなくなったんで、妻が喜んでいます」、と。私も同じで、自覚症状と言うよりは家族からのいびきへの苦情で睡眠時無呼吸症候群に気づきました。

逆に言うと、自覚症状がなかったので、CPAPを使った後も、「効いているような?効いていないような?」と効果のほどは実感できていません。ただ、診ていただいている先生によると、「順調ですよ♪」とのことなので、いいとしましょう。

人工知能に仕事を奪われた日

「人工知能に仕事を奪われる」という話題はよく聞きますが、どこか他人事でした。ところが実際に直面すると、けっこうショックです。

おでんづくりが私の仕事

我が家の年末年始の定番と言えば「おでん」。具を継ぎ足し継ぎ足ししていけば調理の手間もかかりませんし、のんびりと過ごすのに最適です。これが何年も続いているわけですから、私は密かにおでんづくりの腕前に自信を持っていました。「マイ鍋」も買ったしね。


2代目となるマイおでん鍋

人工知能付き自動調理器ホットクックの腕前は?

ところが。今年は人工知能搭載の自動調理器、シャープの「ホットクック」で作ってみようとなったのです。具材を入れて出汁を入れて、後はスイッチポンですからこれぞ簡単調理…。でも、こんな手抜き料理みたいのでおいしくなるはずないじゃないですか。おでんというのは、シンプルなだけに奥が深いわけで。

で、実際にホットクックで作ったのを食べたところ…

おいしかった。めちゃくちゃおいしかった。私が作ったのより何倍もおいしかった。

家族にも大好評で、私はあっさりとお役御免。仕事をホットクックに奪われてしまったのです。

悔しいか?と問われたら、悔しくないです。それくらい味の差が明白で、「まいった」という感覚。

このような出来事、これからの時代多くなっていくのでしょう。おでん作りぐらいならいいのですが、本業が奪われたとき、どうしたらいいだろう、と考えました。

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「日本でリスキリングが進んでいない」のウソ~先週のMBAの心理学

先週のMBAの心理学を振り返りながら、日本のリスキリングに思いをはせました。

データが示す、「日本でリスキリングが進んでいない」

まずはデータから。

と、

で、「日本のビジネスパーソンは学ばない」ことが数字面から検証されています。

日本人は「仕事から学ぶ」が中心なのでは?

一方で、これは個人的な直感に反します。私は日本のビジネスパーソンは世界的に見ても優秀だし、それを支えるのは勤勉さと旺盛な自己啓発意識であると思っています。これが、前段で述べた「日本人は学ばない」とどう繋がっているのかが気になるところ。

ひとつの仮説として、「日本のビジネスパーソンは仕事の中から学ぶことが多い」があり得るのではないでしょうか。ジョブローテーションの下、まったく未知の業務に就いたとき、周りの人から学んだり、上司の背中を見て学ぶ。あるいは、大きな仕事をやり遂げたとき、振り返りをすることで自身の足りないところを発見する。さらには上司からの教育指導も行き届いているわけで、「わざわざ社外で学ぶ必要がない」可能性があります。

未来は明るい日本のリスキリング

もっとも、仮にこの仮説が正しかったとしてもリスキリングの必要性がなくなるわけではありません。なぜならば、「仕事の中から学ぶ」ことができるのは、今ついている業務に関連することだけだから。逆に言うと、ChatGPTの使い方のように、「まったく新しいけれど、これから間違いなく必要なこと」を学ぶのには適していません。いま、ブームと言えるほど「リスキリング」という言葉が盛り上がっているのは、まさにこの「新しいことを学ぶ」必要性に重点が置かれているからでしょう。

もしこの仮説が正しければ、日本のビジネス界でリスキリングが進んでいないことにそれほど悲観することはありません。もともとが学ぶ習慣を持っている日本のビジネスパーソンが、純粋な「仕事から学ぶ」だけのモードから、「仕事に関係ないところでも学ぶ」にシフトチェンジすればいいだけなのですから。

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米国電子書籍市場に思いをはせる

日本の電子書籍市場では圧倒的地位のAmazonですが、本場米国では違うようで…

米国ではAmazon以外にもある電子書籍プラットフォーム

いまKindle出版に関していろいろ調べていて、その一環で読んだのが「Kindle出版先進国アメリカから見た日本の作家が今やるべき3つのこと」。そこで描かれた米国の電子書籍市場は、日本のそれとはずいぶん違うようです。

まず気になったのが、電子書籍を発行するプラットフォーム。日本だとAmazon一強ですが、米国ではさまざまあるとのこと。しかも、業界大手の「ドラフト2デジタル」と「スマッシュワーズ」が合併したという話は興味深く読みました。

ラノベ?が売れる米国電子書籍市場

さらに、電子書籍の内容もずいぶん違うという印象です。日本ではなんと言ってもマンガが第一。そしてノウハウ系をまとめたものが続く印象です。ところが米国では個人著者が書いた小説が売れているとのこと。美男美女が活躍するロマンスが多いそうで、日本で言うラノベに当たるかと思いました。

日本のビジネス書は米国でも売れるのでは?

ふと思いましたが、日本のビジネス書を米国に持っていったら売れるのではないでしょうか。というのは、米国のビジネス書はまだるっこしいものが多いから。たとえばこんな感じです。

私の友人にビリーという男がいるが、彼は毎週教会に通う習慣があった。ある日曜日の礼拝に出席するために車を運転していると…

とエピソードが続いて、「いったい何を言いたいの?」と疑問に思うことがよくあります。

その点日本のビジネス書は親切です。ポイントをしぼった説明、わかりやすい図解、章ごとのまとめなど、読者に分かってもらう努力を「これでもか」というぐらいしています。このフォーマットは米国で儲けると思うのですが、どうでしょう?

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年賀状じまいという「もったいない」選択

「年賀状じまい」って言葉があるらしいですね。個人的には、「なんてもったいない」と思います。

年賀状は最強のビジネスツール

年賀状って、究極のビジネスツールだと思います。とくに送る必然性がなくても、お客様との関係を継続できるわけじゃないですか。当社もそうですが、扱っている商材が「ニーズ系」ではなく「ウォンツ系」の場合は、定期的にお客様とコンタクトをとっておいて、必要なときに「真っ先に思い出してもらう」存在になることが重要です。実際、私の元にも高校の同級生で(!)、弁護士事務所を開いた方からは定期的に年賀状が来ています。

年賀状じまいのあとは年賀メールで

とはいえ、紙の年賀状が必要ないというのも分かります。今や1枚あたり85円という郵送料金もさることながら、印刷して宛名ラベルを貼って…という煩雑な作業は避けたいもの。そうなると、答えは一つで、メールで年賀状を出すと言うことになります。実際私も毎年4,000通ぐらいの年賀メールを出しています。

しかも、年賀メールのいいところは、海外の人にも気軽に出せるところ。私の場合は海外の友人など50人ぐらいにはメールしています。返事が返ってきて、彼ら、彼女らの近況を聞けるのも楽しいですしね。

ということで、年賀状じまいの後は年賀メールがお勧めです。

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常勝ドジャースの秘密を見ながらサガン鳥栖を想う

年末年始は撮りためたテレビ番組を見るということで、NHKスペシャル「大谷翔平が語る2024 ~試練と決断 そして頂点へ~」を見ました。そこで語られていた「なぜドジャースは強くあり続けられるのか」が面白かったです。

単なる有力選手の集まりではない常勝ドジャース

ドジャースには大谷選手をはじめとしてMVPクラスの有力選手がそろっているのはご存じの方も多いでしょう。実際、選手の年俸総額もメジャー30球団中最高で、そのせいで「ぜいたく税」も払うことになったそうです。

ただ、ドジャースが常勝軍団たり得ている理由は、単に有力選手をお金で集めているだけではないとのこと。大谷翔平選手いわく、

やっぱり外から見てると『やっぱり単純な戦力差かな』というか。それはね、いい選手たちがいてというふうに見えがちだと思うんですけど。実際中に入ってみて、必ずしもそれだけではないですし。むしろそれ以外のところというのが、常に勝っていくチームというのはやっぱり違うのかなと思いますね

とのこと。

「ドジャースの戦法」を貫き通すことが常勝の要因

では、常勝ドジャースを支える「それ以外のところ」とは何なのか?その答えの一端が、ドジャース関係者の間では「チームのバイブル」的な扱いの「ドジャースの戦法:The Dodgers’ Way to Play Baseball」であるとNHKスペシャルでは紹介されていました。

そこに書かれているのは、「盗塁で一つでも多くベースを進めること」、「チームのためにプレーすること」など、当たり前のことのような印象を受けました。ただ、それを有力選手が本気で実践しているところが常勝の常勝たるゆえんなのでしょう(MLBに詳しい方から見ると違和感もあったようですが)。

関係者全員が貫き通す理念がサガン鳥栖にはあったのか?

ここから話は一気に飛びますが、私が応援するサッカーチームサガン鳥栖。今年はJ2に降格という残念な結果になってしまいましたが、「ドジャースの戦法」に当たるチームの理念はあったのかという反省があります。もちろんそれは選手だけに求めるものではなく、運営サイドやサポーターも含めて「サガン鳥栖はこうあるべきだ」が共有されていなかったのが、J2降格の要因の一つではなかったか。そんな苦い思いを噛みしめながら見たNHKスペシャルでした。

アメリカ発、AIによる人材育成のアイデア10

AI<人工知能>の人材育成への利用法を、アメリカの事例をもとに紹介します。

人工知能の人材育成への活用法

さっそく10個のアイデアから。元ネタは、ダニエル・ウォレスさんによる、「人材開発における AI の即時活用法10選 (10 Immediate Uses for AI in Talent Development)」です。

  1. コースの概要とコンテンツを作成する
  2. AI生成のビデオとナレーションを作成する
  3. 画像とサウンド効果の生成
  4. 専門家からのコンテンツ派生を効率化する
  5. さまざまな書き方に適応する
  6. クイズの質問と評価を作成する
  7. 学習データの抽出、要約、視覚化
  8. 大規模にパーソナライズされた学習者とのインタラクション
  9. 学習者にとっての具体的な解決策がすぐにわかる
  10. パーソナルAIコーチを雇おう

この中から、4番目の「専門家からのコンテンツ派生を効率化する」を詳しく解説しましょう。

専門家の知識を抽出する人工知能

まずは「専門家」。英語ではsubject matter experts (SMEs)という言い方をしますが、ある分野に関して深くて広い知識を持っている人を指します。ただ、そのような人はしばしば人に伝えるのが苦手なもの。専門分野を突き詰めるのと、多くの人に広く知らしめるのは真逆なベクトルを持つ活動ですからね。

そこで、SMEの持つ専門知識をどのように分かりやすく伝えるか、というのが人材育成分野ではひとつのテーマになってきたわけです。従来は、伝えることのプロが、SMEをインタビューして重要なポイントを抽出して伝えるという作業を行っていたわけですが、これがAIにより簡単になるであろうとの示唆がされていることになります。

日本企業で言うならば、ベテラン社員の持つノウハウを言語化・データベース化するようなイメージでしょう。人手を介して行うと工数がかかったり不正確になったりするところが効率化できるというのは、大きなメリットと感じます。

artisan photoPhoto by quinet

このブログの2024年を振り返って見る

新年、ということで、このブログの過去1年間を振り返って見たいと思います。一番読まれた記事は…

このブログでよく見られた記事トップ5

  1. ヤクルト1000対ピルクル400。今話題の乳酸菌ドリンクを忖度なしで比較する
  2. スマホの家事コンシェルジュサービス、パナソニックyohanaはアリかナシか~マーケターとしてのセンスを磨く
  3. 「言い訳の多い部下」にカチンと来たら~心理学がわかれば部下の心が見えてくる
  4. やや内角をねらい、えぐりこむように…
  5. 学び方には個人差があった。デビッド・コルブ教授の提唱する学習スタイルとは

ちなみに、1位、2位、3位のトップスリーはショート動画の文字起こしです。SEOという観点からも、ショート動画は効果的なのかもしれません。

集客ルートトップ5

ではお次、集客ルートのトップ5です。

  1. Organic Search
  2. Direct
  3. Organic Social
  4. Referral
  5. Organic Video

ランキングにはなっていますが、ほぼ1位のOrganic Searchが占めている状況です。2位のDirectがそれなりにあったのはメルマガとの連携が効いているからでしょう。3位のOrganic Socialをもう少し頑張りたいところです。

エンゲージメントは好調?

ではお次はエンゲージメント。

アクティブ ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間は1 分 14 秒。これ、ずいぶん長時間に思えますが、データの見方が間違っているのかな?はたまた、動画コンテンツはよく見られる傾向にあるのでしょうか?

実はショート動画は事情があって更新をストップしていますが、地下スタジオもできたことだし、再開してもいいかもしれません。

「最初はそうでもなかったけれど、だんだん好きになっていく」

「最初はそうでもなかったけれど、だんだん好きになっていく」の典型です

大好きなキヤノンのカレンダー

私はキヤノンの株主なので、毎年カレンダーが送られてきます。これが、いい写真満載。とくにこの12月のものは、構図といい色味といいお気に入りです。こういう黄色い光って好きなんだよなぁ…

「最初はそうでもなかったけれど、だんだん好きになっていく」

ところが。このキヤノンのカレンダー、もらった当初は「ふーん…」という感じで興味を持てなかったんです。そもそもが、月ごとのカレンダーというのはあまり好きではないし、どこに飾るんだよ、という感じ。キヤノンに対しても、「こんなの送るよりも、業績アップで配当を増やしてくれ」と思っていました。

それがいつの間にかお気に入りになっているのですから、不思議なものです。「最初はそうでもなかったけれど、だんだん好きになっていく」というのはよくあることで、何事も第一印象で決め手はいけないな、と改めて思いました。

パワハラする人を「排除するな」

先週の「MBAの心理学」シリーズも引きつづきパワハラですが、これに関連して示唆的な記事があったので紹介します。それが、小塩真司先生による『「ダークな性格」と多様性のある職場 “排除”ではなく“活用”のために必要なこと』です。この記事は素晴らしいので必読です。

パワハラをする人は共通の性格特性があった

まずはパワハラを起こす性格特性から。

これは多くの人が納得でしょう。「外向性が高い」というのは若干意外ですが、協調性が低くて謙虚じゃない人物は、いかにもパワハラをしそう。

そうすると、思うわけです。「こういう人を入社させないのが大事。採用試験で何らかの形でスクリーニングして、徹底的に排除しよう」、と。実際、津野香奈美先生のご著書「パワハラ上司を科学する」で提唱されたのはそんなニュアンスであったと記憶しています。

でもそうではないというのが、冒頭の小塩先生の提言なのです。

たとえパワハラする人でも排除しない

小塩先生は、パワハラを起こしかねないような性格特性を「ダークな性質」と呼んでいますが、そのような人がいる方が組織が健全であると提言されています。引用すると、

組織運営では、ダークな性質が求められる場面もあります。協調性に優れた人だけが集まると、相手のことを気にして意見が言えなくなってしまうことがあります。そんなとき、ダークな性質を持つ人が率直に発言することで、議論が活発になることが考えられます。また、プレッシャーがかかるけれど冷静に対応しなければならないような場面でも、ダークな性質を持つ人が活躍してくれるかもしれません。

これは、たしかにその通りでしょう。あるいは最近大企業で不正行為が続くことを考えると、ダークな人が混ざっている組織の方がグループシンク<集団浅慮>に陥りにくい可能性もあります。考えてみれば、これだけ多様性が叫ばれている世の中、たとえダークな性質の人であっても排除するのはおかしな話。

では、パワハラ防止はどうするか?ここでも小塩先生は示唆に富んだことをおっしゃられています。

ダークな性格の従業員がいたとしても、職場の中で問題が表出しないケースも多々あります。何か良くないことが起こったとき、「その人がどんな性格か」よりも重要なのが、「その人がどんな環境にいるか」です。ダークな性格の人が職場で問題を引き起こしてしまうのであれば、それはその個人よりも会社組織の問題が大きいと考えられます。

「罪を憎んで人を憎まず」とでも言うべきスタンスでしょう。これならば、「どのような環境を整備するのがよいか」と発想が広がりそう。

もちろん、それで全てが片付くほどパワハラは簡単な問題でないのは分かります。やや話が大きくなりますが、社会情勢が悪くなると、ダークな性質の人物がトップの座につく可能性もあるわけで。

いずれにしても、思考を刺激してくれる小塩先生のインタビュー記事、一読をお勧めします。harassment photo

ガッカリだったふるさと納税

ふるさと納税もピンキリのようで…

ふるさと納税で干しあんずを頼みました

年末と言うことでふるさと納税をしました。いろいろあるけどやっぱり返礼品は食べ物が楽しいですね。私はドライフルーツが好きなので、10,000円の干しあんずを頼みました。ところが…

1個370円の高級ふるさと納税

届いたのはコレ。

え?

これだけ?

ひとつのパッケージに干しあんずが9個入っていたので、3 x 9 = 27個。10,000÷27 = 370円。1個あたり370円の超高級品と言うことが分かりました。

お味?

い、いや、高級すぎて手が出ないですね。しばらくは目の保養として眺めておきたいと思います。

私がFeedlyで定期購読しているブログ一覧

昨日のメルマガでRSSによる情報収集を紹介しましたが、それに対してお問い合わせをいただいたので私がFeedlyで定期購読しているブログなどを公開します。

公開といっても、100件以上登録しているので全部紹介するとたいへんなことになってしまうので、主なものだけピックアップして。

feedly photoPhoto by roxeteer

メルマガ MBAの三冠王 Vol.367 タイパにこだわる人が知るべき情報収集法

情報収集法のタイパって考えることありますか?

ビジネスで言えば業界のトレンドや競合情報…

情報を知れば知るほど効果的な戦略が立てられます。

ただ、時間がかかるのが困りもの。

ライバルのホームページを毎日見るのもダルいし、タイパ=タイム・パフォーマンスが悪いよな、とボヤきたくなります。

そんなときにお勧めの情報収集法を紹介が「RSS」という更新情報を配信する仕組み。

私のブログで言えばコレです。
木田ブログのRSS

どういうことかというと…

(さらに…)

河口慧海師の足跡をたどる旅に憧れた

2024年12月24日付の日経新聞で、河口慧海師に言及された寄稿がありました。おぉ、懐かしや…

まずは河口慧海師。明治時代の仏教者で、経典を求めてチベットに入られたという方です。この河口慧海師の足跡をたどって、実際にご自身もヒマラヤ・チベットを訪れたというのが寄稿者の稲葉香さん。お仕事は美容師だそうで、登山の初心者の方が実践されたのが素晴らしいです。

ちなみにこの稲葉さん、冒険家の植村直己さんにも憧れていたとのことで、共感を覚えました。私も高校生ぐらいのころかな、植村直己さんの著書に出会って、むさぼるように読みました。「青春を山に賭けて」とか、いまだに実家の本棚に眠っているんじゃないかな。

私の方は、今やすっかりその手の冒険の世界からは気持ちが離れてしまいましたので、懐かしい気持ちになりました。

budda photo

山形大学発、未来を創るテクノロジー

たまたま山形大学発のテクノロジーを連続してみたので印象に残りました。

ダーウィンが来たで取り上げられた山形大学発鯨カメラ

日曜日に見たNHK「ダーウィンが来た」では、海洋研究のために鯨に取り付けるカメラが取り上げられていました。発想が面白くて、吸盤状の足で鯨の背中を前方に歩いて行って、鯨が目にするものを画角に収められるという取り組みです。しかも、動力源が鯨が泳ぐときに発生する水流でプロペラを回すというもので、脱帽です。

山形大学発球形歯車がエキサイティング

「山形大学って、こういうエンジニアリング分野が得意なのかなぁ」と思っていたら、昨日たまたま見つけたのが球形歯車。

まるで自由な関節の動きを実現している感じで、見ているだけでワクワクします。こういうテクノロジーが未来の新製品に繋がるんでしょうね。technology photo

大ハズレだった10年前の人工知能予想

約10年前の2016年02月03日、「あなたは大丈夫? 10~20年後、人工知能に奪われる仕事100」と題された記事が公開されました。その中で、「人工知能に取って代わられる仕事」がリストアップされていますが、ほぼ「ハズレ」に見えます。まぁ、20年後、2036年にはそうなっているのかもしれませんが。

10年前の予測で、「人工知能に取って代わられる職業」は?

では、同記事で指摘された「人工知能に取って代わられる仕事」を見てみましょう(一部)。

  • 一般事務員
  • 鋳物工
  • 会計検査係員
  • じんかい収集作業員

等が並んでいます。職業名が若干わかりにくいと感じるのは、翻訳だからでしょうか?もともとの調査が、野村総研と英オックスフォード大学との共同調査だったせいかもしれません。

ではお次。今度は「取って代わられにくい仕事」です。

  • アナウンサー
  • 映画監督
  • エコノミスト
  • シナリオライター

予測したのがChatGPT登場以前なのでやむを得ませんが、違和感を覚えます。

鋳物工や収集作業員のような現場の仕事はむしろ人工知能に取って代わられにくいというのが現状での多くの人の見方でしょう。一方で、アナウンサーやシナリオライターなんかはむしろ取って代わられやすい仕事の代表例でしょう。テレビのニュース番組を見ながら、アナウンサーやお天気キャスターが必要だろうかと疑問に思うことも増えました。

将来を考える軸になる人工知能予測

とはいえ、この手の予測には「当たる、当たらない」にかかわらず意味があると個人的には感じています。それは、「未来を考える手がかり」になるからです。2016年時点でこの記事を見とき、「そっかー、将来は人工知能が人間を代替するんだな。ということは…」と発想が広がりました。

結果として、仕事においてもプライベートにおいてもより「人工知能がある世界」に対応する選択をしたはずで、いま、ChatGPT時代にもいち早くなじめていると感じます。

そう言えば、この研究を担った野村総研さんと言えば、「未来年表」が有名です。私も毎年念頭にはこれを見ながら考えるのを楽しみにしています。

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ネガティブな感情にも意味がある~先週のMBAの心理学

MBAの心理学はX(旧ツイッター)にて毎日配信しています。

哀しみや怒りなどネガティブな感情は当然イヤなわけですが、それはそれで意味があるようで…

哀しみは人を注意深くする

まずは哀しみから。

進化心理学的に見れば、人間に哀しみの感情が宿っていると言うことは、そこに意味があるのだと思います。この研究では注意深さを増すと言うことですが、他にも「今あるものを感謝する」みたいな効果もありそう。それが結果として人間関係を良好にする気はしますね。

パワハラをする人の性格特性

一方で、パワハラ。パワハラをしがちな人はある特定の性格傾向があるという話があって、これは当たっているでしょう。

個人的にはこの(↑)「ダークトライアド」という概念は好きではありませんが、たしかビッグ5でも説明できたはず。となると、企業の責任は、そのような性格特性を持つ人でもパワハラさせないような仕組み作りになるのでしょう。

もしくは、相性、かな。ある特定の性格特性の上司と、特定の性格特性の部下が組み合わさるとパワハラが起こるような気もします。だとしたら、そのような組合せを避けるだけでもパワハラは減るような気がします。

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クリープよ、お前もか

「クリープのないコーヒーなんて…」という広告コピーが昔ありましたが、私はクリープ大好き。朝のコーヒーには必ず入れています。ところが、「裏切り」とでも言うべき事実が発覚して…

こちらの写真で一目瞭然ですが、クリープの内容量が減っていました。200gから180gへ10%の減。

そう言えば、最近は外食のチーズハンバーグ定食も800円から1000円に値上がりがあってショックを受けたばかり。

インフレを実感します。

渋谷サクラステージで鬼ごっこをやりたい

ログミーさん主催のイベント 「これからの時代の組織マネジメント:ジョブ型雇用とZ世代のマネージャー登用」に参加するために渋谷サクラステージにお邪魔しました。東急グループさんが威信を賭けて再開発した物件で、ピカピカでした。

イベント時代はアレだったのでとくにコメントすることはありません。ジョブ型人事制度に伴うジョブ・ディスクリプションはJD (Job Description)と省略される場合がありますが、なぜかそれをDJ! DJ!と発音される登壇者がウェーイとエキサイティングだったのが印象に残るぐらいでしょうか。

それはともかくサクラステージ。渋谷駅直結で、会場となった28階まで直通エレベーターで上がることができます。その28階にはコワーキングスペースなんですかね?ものすごく居心地いい空間が広がっていました。

ビルの外に出ても、昔とは風景が一変。桜丘のあたりは、予備校や楽器屋さん、釣り具の常襲屋さんがあったと記憶していますが、ピカピカの街並みが広がっています。私は渋谷は比較的慣れた土地なのですが、地下道のせいもあって自分がどこにいるか分からなくなってしまいました。ここを借り切って鬼ごっこやったら楽しいだろうな、と思いながら帰り道に着きました。

shibuya photo

TEL 03-6459-0545 10:00 - 18:00 (土・日・祝日除く)

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